こんにちは!
ゲリラ豪雨や竜巻など自然災害が毎年
起こっていますが、今年もひどいですよね。
今回のアンビリバボーでは
「命をつなげ!1%の奇跡を信じたヒーローSP」
で取り上げられる、13人が遭難した、
タイのタムルアン洞窟遭難事故の
救出方法やその後について見ていきます。
タイのタムルアン洞窟遭難事故
12少年とコーチが救出されたタムルアン洞窟ですが、ニュースでもたびたび出ていた入口そのものは緑のフェンスで厳重に立入禁止な上に警察官が貼りついて写真撮影不可。亡くなったタイ海軍の方を偲んでか、入口のそばにある祠は皆さん熱心にお参りしてました。(こちらは撮影可) pic.twitter.com/1a2z6408On
— だめとれ@次の旅行は? (@dame_tre) July 14, 2018
2018年6月23日、地元のサッカーチーム
「ムーパ・アカデミー」のメンバーである、
コーチ1人と少年ら12人の計13人が、
洞窟に探検をしに入りました。
報道によると、彼らはサッカーの練習後に
洞窟で誕生日パーティーを開くことを計画
していたそうです。
当時は雨季だったため、大雨で洞窟内に
大量の水が入り込み水位が上昇すると、
洞窟内の大半が水没したため、
脱出できない状況になってしまいました。
子供が帰ってこないと心配した親から
コーチへの連絡で発覚し、タムルアン洞窟
へ向かった事を知ります。
洞窟につくと入り口には自転車やバッグが
あったため警察などに通報しました。
その後、イギリスのダイバーにより
洞窟にいる13人を発見。
13人のいる位置は洞窟の入口からなんと
約5キロメートルの場所だったそうです。
ちなみに、洞窟の全長は10㎞もあります。
5キロって相当な距離ですよね。
やはり洞窟に入ってしまうと探検心が
出てしまい、どんどん奥に行ってしまう
のでしょうか。
洞窟遭難事故の救出劇と悲劇
タイ北部のタムルアン洞窟に閉じ込められている少年ら13人。無事が確認されましたが、洞窟内にたまった水が救出を妨げています。そこで脱出のため、ある訓練を始めました。https://t.co/Em0MHyGDS1 pic.twitter.com/3dvDT5iYR6
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) July 4, 2018
13人の救出は難航しました。
救助にあたった人数は、
ダイバー100人超、政府機関代表、警察官、
兵士やボランティアを含む推定10,000人
にものぼります。
救助にはイギリス、アメリカ合衆国、
オーストラリアなどの外国人もおり
日本人も救出にあたりました。
救助方法として以下の方法が挙げられました。
- メンバーらにダイビング装置を装着させて脱出(洞窟潜水は危険かつパニックになって命を落とす場合もある)
- ポンプによる排水で洞窟内の水位を下げて救助(1時間に1センチメートル程度で水位が下がっているが、雨季によって水位が上がるため、排水が間に合わない危険性がある)
- 地上からの掘削(現場は標高の高い山とジャングルになっており、掘削するための重機が入れない。また洞窟内の正確な測量データがないと、現場を掘り当てるのはかなり難しいとされた)
最終的に決定した救出方法は、
子供たちの元へダイバーが行き、
ウェットスーツやマスクを着け、
パニック防止のために鎮静剤を
注射した上で、ダイバー1人で1人を
救出する方法が取られました。
救出の途中、メンバーらがいる遭難現場
まで、物資を届けに行った元タイ海軍の
ダイバーが亡くなってしまう悲劇も起こります。
死亡原因は、物資を届けに行った帰りで、
空気タンクの残量がなくなったからと
されています。
この救出の際、洞窟の水位を下げるために
排出された水はなんと10億リットルを
超えたそうです。
これはオリンピックサイズのプール
400個分に相当する量です。
遭難者13人のその後は?
13人が救出されたタムルアン洞窟。すでに観光名所となって、人がたくさん来ています。洞窟には入れませんが(今の時期だけ?)、ともあれこの近辺は風光明媚。機会があればぜひお寄りくださいませ。 pic.twitter.com/6KqUeLz1XV
— KENTARO IMANAKA - ORIENTAL FA'S (@ORIFAS) August 24, 2018
遭難したコーチを含む13人全員は
無事救助されました。
救助された少年たちは、サッカーが縁で
イギリスのプロサッカーチーム
「マンチェスター・ユナイテッドFC」
に招待され、2018年10月にホーム
スタジアムのオールド・トラッフォードで
行われた試合を観戦、主力選手との面会
も果たしました。
また、救出の際に使われた日本産の
蓄光素材の縁で、2019年4月に福島で
中学生を中心としたJヴィレッジSCと
交流試合も行いました。
そしてこの事故をテーマとした映画
「THE CAVE サッカー少年救出までの18日間」
が2019年11月に公開されました。
タルムアン洞窟近くには殉職した
ダイバーの像が建てられ、
訪れる観光客は事故前の年間5000人ほど
から140万人へ増え、観光地化しています。