こんにちは。
2月28日の「世界のなんだコレミステリー」では、山中湖畔の山荘で起きた不審死事件が取り上げられます。
この事件は、山荘から火災が起き焼け跡から10人の遺体が見つかったものの、現場は密室で逃げた様子もなかったため、不審な事件として語り継がれています。
今回はこの事件の犯人や真相などをまとめてみたので、さっそく見ていきましょう!
山中湖山荘不審死事件のwiki真相!
![昭和37年9月] 中日ニュース No.453_2「湖畔の山荘事件」 - YouTube](https://i.ytimg.com/vi/Fjz9B0JGmiQ/hqdefault.jpg)
現在も語り継がれている「山中湖山荘不審死事件」とは一体どんな事件だったのかを見ていきましょう。
山中湖山荘不審死事件とは?

山中湖山荘不審死事件とは、
1962年9月に、山中湖の畔の山荘「秋田山荘」が全焼し、焼け跡から10人の遺体が発見された事件です。
別名「秋田山荘事件」とも呼ばれている怪死事件です。
場所は山梨県の南東部(富士山のすぐ右側)に位置する山中湖の畔です。
山中湖はきれいな湖で富士山のふもとにあるため、最高の景色が見られる絶景が広がっています。

山中湖というのは「富士五湖」の一つである淡水湖で、面積は6.5平方キロメートルもあり、富士五湖の中で最大の面積を持つ湖です。

さらに、湖面の標高は富士五湖の中では最も高い位置にあり、日本全体でも第3位なんです。
山中湖は朝夕の風景や富士山の眺望スポットが多数存在するので、かなり観光地として人気があり、コロナ前では年間400万人の観光客が訪れていました。
今も昔もきれいな場所は、人を惹きつけるのは変わりありませんね。
こんなところにある山荘だったら、最高の時間が過ごせそうですよね...
事件の概要!不審死と言われる理由
この事件が不審死で謎な事件と言われる理由として、
- 焼け跡からは10人の焼死体が発見された。(男5人、女5人)
- 焼死体の頭はすべて割られていた
- 山荘の部屋の鍵はかけられており、現場は密室だった
- 誰も逃げた様子が見られない
んー、どうみても普通の事件ではありえませんね。
火事だったら誰かしらが逃げようとするはずですし、頭が割られていたとは、、かなりひどいですよね。
事件の被害者
捜査を進めていくと、事件にあったのは
山荘の所有者の金融会社役員を始めとする、男性5人・女性5人の計10名。
新宿の飲み屋の女将や富士吉田市内のバーのママ、その関係者であることもわかりました。
さらに、亡くなったメンバーは複雑な事情が絡んでいたようで、マスコミや世間では当初、殺人放火、心中、事故などいくつもの憶測や噂がささやかれていました。
山中湖山荘不審死事件の犯人は暴力団員?
被害者の1人である、山荘の所有者の金融会社役員には女性トラブルがありました。
富士吉田市内のバーのママの親類には人の命を奪った人がいたという話もあったそう。
さらに、連れていたバー関係者の女性には暴力団の愛人がいたこともわかりました。
そのため、
犯人は男女関係に思いをつのらせ、愛人の暴力団関係者が放火したのでは?
と予想されていました。
ただ、
疑わしい人物は複数名いたものの、証拠不十分のため逮捕ができませんでした。
誰彼構わず疑わしい人を逮捕するのは今も昔もできませんから、仕方ありませんね。。
山中湖山荘不審死事件の真相
結局のところ、この「山中湖山荘不審死事件」の真相は何なんだ?
って話ですよね。
この謎の事件の真相ですが、
警察が捜査を進めていくと、この事件は事故死であることが判明しました。
というのも、
- 火災は、死亡後に出火
- 頭部破裂は高熱によるもの
- 不審人物や劇物が使われた痕跡がないため、一酸化炭素中毒による事故死
であることが発表されました。
もっと詳しく見ていくと、
出火原因
出火原因は風呂がまが空焚きのままバーナーが燃えつづけたものが天井や壁に火が移ったと断定した。
一酸化炭素中毒の原因
一酸化炭素中毒の原因としては、山荘を再現しての実験の結果、プロパンガスのボンベに取りつけられた調整器が壊れており、点火と同時に一酸化炭素が発生、約1時間で中毒死してもおかしくない状態になっていたことだった。
ということでした。
それぞれについて見てみましょう。
ガスの充満に気づかなかった

現在はガス漏れに気付けるように「ガスに匂い」がつけられています。あの臭い独特な匂いですね。
しかし、当時は匂いはなく無臭であり、爆発事故や一酸化炭素中毒による事故が多く発生していました。
ガス圧力を調整する調整器が壊れていて一酸化炭素が発生しやすい上に強い火力でバーナーが燃えて、お風呂が空焚き状態だったため、火事に繋がったようです。
また、山荘の中の状態までは詳しく分かっていませんが、1人は風呂場の近くの廊下で風呂場の方を向いて倒れていたそうです。
もしかすると、一酸化炭素によって皆に異変が起きていることに気づいて、風呂場に向かったか・風呂が沸けているのか確かめに行ったのかはわかりませんが、
ここでガスを締めに行っていたら全員は助かっていたかもしれませんね。
窓を締め切っていた
山荘のある地域は、当時夜になると寒くなる地域であったため、窓を締め切って寝ていたようです。
換気のために寒い空気を部屋には入れたくないですからね...
こういった状況が重なった結果、
一酸化炭素中毒により昏睡状態になり、身体も動かせず意識もない状態になった後、火事が起きて山荘にいた10名が焼かれてしまった
のだそう。
被害者10名が生きたまま焼かれてしまうという悲惨な事故でしたね。
頭が割れていた理由

「頭が割れていた」というなんとも怖く、一見誰かが危害を加えたと思われる現象ですが、
あれは実は、ヒビの入りやすい頭頂部が炎による高温の影響で割れてしまうんだそう。
高温によって頭蓋骨って割れてしまうんですね...
いやー、そんなこと考えたこともなかったですし(というか誰も考えないか...)怖いですね。
そんな火災で起こった高温により、泊まっていた10名の頭蓋骨が割れてしまい、性別も判断困難な状態になってしまっていたわけです。
さいごに
今回はなんだコレミステリーの山中湖山荘不審死事件の真相について見てきました。
10人も亡くなってしまうのは不運の重なりからでした。一酸化炭素中毒で亡くなる人は現在でも多いですから、気をつけたいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました!